お久しぶりの記事。今回は最近ニュースで高騰が報じられている仮想通貨(暗号資産)について書いていきます。

一部の仮想通貨はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)によって取引が承認されます。プルーフ・オブ・ワークというのは、簡単に言えば仮想通貨の取引を算数の問題とした場合の答えを計算することで、これが(=マイニング)という行為です。

答えを最初に出した計算機にインセンティブが与えられますので、高性能なPCが必要ということです。PoWではたくさんの計算を行う必要があるため、GPUがその計算を担うことが最適解となります。よって、グラフィックボードが高騰するわけですね。(笑)

私も遅ればせながらマイニングをやってみました。

グラボはRTX2060で2021/5/2 現在、1日あたり円換算で\250の収益という数字がでました。

1年間ぶっつづけでマイニングに専念させると\91,250となります。

ここでの金額はnicehashというソフトでマイニングをした場合の数字になりますが、もしグラボを増設して6枚にしてみたらと想像するわけです。RTX3090だと\1,000/日という驚くべき数字が出ます。6枚だと当然\6,000/日、年間219万円です。このセットを2つそろえるだけで440万近くの収益なので、生きていく敷居が下がりますね。

まぁここには資源というべき電気料金が考慮されていませんが、高い電気料金でなければ利益としては採算のとれる方もいると思います。

私の地域で熊本電力の場合は\19/kWhです。めちゃ安い。

他の考慮点としては・・・

・排熱がすごいことになる(消費電力を計算するとわかりますが、冬場でも暖房が必要ないです)

・故障等のメンテに予定外の出費がかかる

・税金の計算がややこしい

・PCの知識が無いとグラボの増設が難しい

しかし上記の問題については記事も多く出回っていますし、努力次第でなんとか知識を仕入れることもできます。

が・・・ですよ。それをクリアして初めて採算のお話しに入れるワケですけど。

グラボって安い物ではないんですよね。最近はマイニング熱の高まりで定価よりも何%も高く売られるようになりましたし、それでも売り切ればかりです。

そろえるのですら、厳しい状況。

また、暗号資産の様々な状況次第で収益が増減することが考えられます。電気料金と相殺させた結果、赤字になるかもしれません。

私の見立てでは、電気料金プラン次第にはなりますが、赤字までは落ち込むことはなく最悪、割に合わない利益があがる程度と見ています。

割に合わないというのは前述のように、グラボを集める時間や費用。新しく組むPCやメモリのパーツ類の費用。税金の計算、PoWがメジャーなマイニング手法で無くなる可能性等です。

なので私は少しだけマイニングを体験して、時間というコストに釣り合わせた結果、今はやめておくことにしました。

時間を他のことに投じる、という考えですね。

機材がそろいやすくスタートしやすいのであれば、始めていたかもしれません。

もし、始めたいと思う方がいたら、まずは今持っているPCで試してみて続けられるかを確認することをおすすめします。

あと、すごい熱を発しますので火災には十分用心してください。